小鹿田焼専門店おんた家をご覧いただきありがとうございます。

【ファッション界も注目 小鹿田焼】

　若者を中心に人気のファッションブランドが5年ほど前、大分の「ある物」に魅了され店舗での販売を始めました。その「ある物」を探しに東京・原宿まで足を運んでみました。
　オシャレな若者が行き交う街、東京・原宿。その原宿の一角に店を構えるファッションブランド、ビームスです。主に20代から30代を中心に全国的な人気を誇ります。そして、その店舗の中に大分に馴染みのある、意外な商品が並んでいました。日田市の伝統工芸品、小鹿田焼きです。中には入荷を心待ちにするファンもいるそうです。しかしなぜこの場所に小鹿田焼きがあるのでしょうか。

　小鹿田の里に代々伝わる窯元の1人、坂本浩二さんです。5年ほど前、ファッションブランドのビームスのバイヤーに「小鹿田焼きを販売させてほしい」と依頼を受けました。小鹿田焼きとファッション。一見、意外な組み合わせですが流行りの商品にはない輝きがバイヤーの目に止まったようです。

　一方、坂本さんはバイヤーの思いとは裏腹に若者に受け入れられるのかどうか、戸惑いがあったそうです。しかしオシャレな空間に並ぶ小鹿田焼きのいつもと違う表情に不安はかき消されました。時代を超えて残る伝統の誇り。その揺ぎ無い価値に裏付けられた小鹿田焼きは確かな存在感を発揮しています。ファッションという新たな視点から見えてくる小鹿田焼きの魅力。その魅力はモノが移り行く流行りの中で「変わらないもの」の美しさを私たちに教えてくれます。

(11月12日　TOSニュース)

Phot　ビームス神戸店２F